
白髪染めとオシャレ染めの違い
以前、こちら 「白髪染めとおしゃれ染めに違いは無い?」 で違いについてご説明しましたが、今回は その続きのお話 です。
皆さんは、モネの絵を
間近で見たこと
はありますか。
私は昔、美術館で見たことがあります。
作品にもよるのかもしれませんが、あるひとつの色を表現するために、 実にたくさんの色 が使われていました。
近くで見ると、無数の色が混ざり合っていて何色なのかよく分かりません。
ですが、一歩下がって眺めると、その複雑な色彩が不思議と調和し、
滑らかで美しい景色
として見えてきます。
私は美術の専門家ではありませんが、私たちが普段見ている世界の色も、きっと同じなのだと思います。
たとえば、子どもの描く絵は分かりやすい例です。
空は水色、木の枝は茶色、葉っぱは緑。
確かに間違いではありません。
ですが、本当に空はただの水色だけでしょうか。
枝はただの茶色、葉っぱはただの緑色だけでしょうか。
じっと見つめたり、近づいて観察してみると、そこには さまざまな色が混ざっている ことに気づきます。
私たちが 自然できれい と感じる色は、実は 多くの色が重なり合って できています。
だからこそ、単色で塗られた絵には少し違和感があり、
不自然に感じることがある
のです。


これはヘアカラーにも同じことが言えます
髪色も、すべてがまったく同じ色で染まっているより、たくさんの色味が複雑に見える方が、より自然に感じやすいものです。
白髪染めの場合
白髪染めは、白髪と黒髪をできるだけ同じ色に近づけることを目的に作られたカラー剤です。
複雑な髪の状態を均一に整える力は、オシャレ染めより高い傾向があります。
ただし、目的が均一に染めることにあるため、色落ちして白髪部分が浮いてくると、その差が気になりやすくなります。
オシャレ染めの場合
一方、オシャレ染めで白髪をうまく馴染ませた場合、白髪染めほど均一に染める力は強くありません。
そのため、白髪だった部分と黒髪だった部分は、あえて少し違う染まり方をします。
ですが、そのわずかな色の違いが、結果として自然でやわらかな髪色に見せてくれるのです。
さらに、白髪染めに比べて、色落ち後も白髪が浮いて見えにくいというメリットがあります。
まとめ
白髪染めは「均一に整えるカラー」
オシャレ染めは「自然に馴染ませるカラー」
どちらが良い・悪いではなく、何を優先したいかで選ぶものです。
- しっかり白髪を染めたい
- 白髪をできるだけ隠したい
- 柔らかく自然に見せたい
- 色落ち後も気になりにくくしたい
その目的によって、選ぶべき方法は変わります。
確かに、白髪そのものの染まりだけに注目すれば、白髪染めの方がしっかり染まります。
ですが、オシャレ染めで染める方法には、また別の良さがあります。
あえて均一に染めすぎないことで、白髪と黒髪が自然に馴染み、全体としてやわらかく見せる。
そこには、白髪を目立たせにくくする独特の理屈が隠されているのです。
白髪に悩んだときこそ、「ただ染める」だけではなく、どう見せたいかまで考えて選ぶ時代になってきているのかもしれません。