白髪ぼかしとは?白髪を隠さず自然に馴染ませるカラーの考え方
最近では、しっかり染める白髪染めから、白髪をうまく馴染ませていく「白髪ぼかし」へ移行する方が増えてきています。
ただ、比較的新しい考え方や技術であるため、美容師によって、理解度にまだバラつきがある技術と言えます。
そのため、少しでも不安がある場合は、白髪ぼかしを得意としている、または専門的に取り組んでいる美容師を選ぶことが大切です。
ここでは「脱白髪染め・白髪ぼかし」とは何なのかを、白髪ぼかしの専門家として分かりやすく、そして少し詳しくご紹介します。
浦和エリアで白髪ぼかしに取り組みたい方の参考になれば嬉しいです。
そもそも白髪染めとは?
一般的な「白髪染め」には以下の特徴があります。
- ブラウン系の色味が中心
- 白髪と黒髪を同じ色味に均一に染める
- 褪色後も白髪っぽく抜けてこない
白髪染めには、「しっかり染まる」といった安心感がありますが、それは白髪を一時的に隠しているだけとも言えます。
少しでも白髪が伸びてくるとすぐに気になり、短期間での染め直しを繰り返すことになります。
つまり、白髪を隠すことで、かえって新しく生えてきた白髪がより目立ってしまうことに繋がっているのです。
この白髪によるストレスを少しでも緩和するという考え方を、「脱白髪染め・白髪ぼかし」と呼んでいます。
脱白髪染め・白髪ぼかしとは?
「脱白髪染め・白髪ぼかし」には、決まったやり方があるわけではありません。
お客様の白髪の悩みや、カラーの好みは多岐にわたるため、それに対応した「脱白髪染め・白髪ぼかし」も同様に様々なのです。
そんな様々なやり方の脱白髪染め・白髪ぼかしですが、大きく4つのタイプに分けられます。
A. 白髪は染めずに目立たなくする
B. 白髪をぼかし染めして、伸びてきた時の境目を目立たなくする
C. 白髪は染めつつ、ヘアカラーも楽しむ
D. 白髪をそのまま活かしたデザインにする
いずれのやり方においても、“現状よりも”「目立たなくする」「目立ちにくくする」あるいは「ヘアカラーを楽しむ」といった状態を目指し、様々なアプローチをおこないます。
ただ白髪を否定して隠すだけではなく、自分の一部として受け入れ、皆さんそれぞれの美しさを追求していくこと。
それが「脱白髪染め・白髪ぼかし」です。
メリット・デメリット
脱白髪染め・白髪ぼかしもいい面ばかりではありません。
メリットやデメリットをご理解頂いた上で取り組んでいくことが大切です。
- 白髪が伸びてきた時に、目立ちにくくなる
- カラーの周期が延ばせる
- 次回来店までの白髪ストレスが軽減される
- 白髪がうまく馴染むまで、時間(複数回)がかかる
- 途中でセルフカラーや他の色に染めるとリセットされる可能性がある
- 明るさや色味に制限される場合がある
選べる選択肢が多い人・少ない人
お客様の状況によっては、取り組んでいける白髪ぼかしの選択肢が少なくなってしまう方もいます。
- 職場などでヘアカラーの規制がない
- 暗め・明るめどちらでもok
- 気に入ったカラーは継続することが多い
- 髪色は暗めでないといけない
- ハイライトやブリーチが出来ない
- 白髪はしっかり染まって欲しい
- 頻繁にヘアカラーの色を変えたくなる
選択肢が少なくなってしまう方がいるのも事実ですが、どんな方でも、その方にあった白髪との向き合い方があります。
白髪ぼかしには決まったやり方がありませんし、良し悪しがあるわけでもありません。
少しでも、今よりも髪を染めることに前向きになってもらえる「あなたの白髪ぼかし」が見つかるといいですね。
なぜ時間がかかるのか?
「これまで普通の白髪染めを続けてきた方が、今後髪を活かしたり、ぼかし染めをしていきたい場合、何回か回数を重ねて『白髪ぼかしを育てていく』必要があります。」
本来必要なプロセスをスキップして、いきなりゴールの状態を目指すことは、時間がかからない反面、失敗のリスクは高まります。
移行の1例ですが、まずは今までの「白髪染めされてきた部分」を
A. 回数を重ねるごとに、徐々に薄くしていく
B. 一度白髪染め剥がし(脱色)をして、白髪染めを取り除く
C. ハイライトを重ねていくことで、白髪染めの部分を徐々に馴染ませていく
など、状況や目的、好みに合わせた施術方法を選んでいきます。
初めて白髪ぼかしに挑戦される方は、良い感じのぼかしの状態までに数ヶ月から半年程度かかる事が多いです。
中には1年かけて段々と素敵な白髪ぼかしに変わっていったお客様もいらっしゃいます。
ただし大変なのは最初だけ。一度白髪ぼかしのゾーンに入ってしまえば、日々の白髪ストレスが少なくなっていく事を実感していくでしょう。
白髪が気にならなくなるのか?
染め直さなくても良くなるのか?
白髪ぼかしに間違った認識を持たれたままスタートさせてしまわないように、きちんとお伝えしたいと思います。
残念ながら、脱白髪染め・白髪ぼかしは、白髪がまったく気にならなくなったり、染め直さなくても良くなる魔法ではありません。
生きている以上、白髪は必ずまた生えて来ますし、定期的なメンテナンスは必要です。
白髪ぼかしで取り組んでいくことは
「白髪を隠すだけの人生」から、 白髪がある自分を受け入れ、「日々の白髪ストレスを少しでも軽減」させることです。
「いつも白髪が気になって仕方がない」という気持ちを、軽減させることです。
その結果として、ごく自然にカラー周期が延びることにつながるのです。
例えば4週間周期で染めていた方が、6週間周期に出来るだけでも、年間12回のカラーリングを8回に減らす事ができます。
わずか2週間の差でも、1年間で考えると髪や頭皮への負担、美容院に通う時間やコストの面で、大きな違いになるはずです。
最後に
白髪ぼかしは、「白髪をどう染めるか」という技術の話だけではありません。
白髪とどう向き合い、どんな距離感で付き合っていくか。
それを自分で選べるようになることだと、私は考えています。
白髪をしっかり染め続ける選択もあれば、少しずつ馴染ませていく選択もあります。
白髪を隠すより、活かすことが合う方もいれば、まずは今のストレスを減らすことが大切な方もいます。
どれも間違いではありません。
大切なのは、「こうしなければいけない」という思い込みから少し離れて、
今の自分に合った向き合い方を見つけていくことだと思っています。